モーゼル川、ザール川、ルーヴァー川流域のワイン生産地は、ドイツで最も古い産地として知られています。ローマ人がぶどう栽培の技術を大々的なかたちでモーゼル地方にもたらしたのです。モーゼル地方は伝統的なリースリング栽培地として高い名声を誇ります。特に高品質のリースリングは、比類のない繊細さ、豊かな香り、深みのある味わいを持ち、国際的に評価が高く、同地方の名声を支えて来ました。モーゼル地方は、例えば、ヨーロッパで最も急な65度の勾配をもつ、ブレマー・カルモントのような、急斜面のぶどう畑で知られています。モーゼル地方はドイツで5番目に大きなワイン生産地で、世界的にも急斜面のぶどう畑が最も多く分布している地域です。
モーゼル地域早わかり
ロケーション | フンスリュック山地とアイフェル山地にはさまれたライン・スレート山
地、モーゼル川とその支流であるザール川、ルーヴァー川流域 |
気候 | 急斜面と渓谷では適度に温暖で、適度の降水量 |
土壌 | オーバーモーゼル一帯はムッシェルカルク、コイパー、ザール川、ルー
ヴァー川渓谷はデボン紀スレート、ツェルの南は柔らかいスレートと珪
酸の多いグレーワッケ |
ぶどう畑 | 約8,800ヘクタール (白品種と赤品種の割合 約90%:10%) |
ぶどう品種 | リースリング、 ミュラー・トゥルガオ、エルプリング、ケルナー |